スペインのフットサルライセンス取得のための講習会を開催しました。
今回の講師は世界最強フットサルチームのインテルモビスターの
カンテラで監督を務めていたホセレ 氏です。
箸も上手に使いこなし、座席の上座の意味も知っているほど日本の文化や
日本人の人間性を理解した素晴らしい指導者です。
今回の2日間の講習でも参加者の知識や反応を見ながら、
この部分をもっと伝えた方が良いのではないか?
こういうやり方をした方が良いのではないか?と
アイディアを出し合いながら、常に修正しながら行なってくれました。
講義の中ではスペインのフットサルの現状、サッカーとフットサルの関わり
指導者として大事なことを伝えてくれました。
フットサルの指導者はサッカー以上に考えるスピードが求められるということ。
試合でも瞬時に考え、すぐに修正することが求められる難しさがある。
でも、ホセレ自身はフットサルの指導の方が好きだと話していました。
実技ではとにかく考えるということを求めました。
技術面ではパスラインを作る。そのためにパスをして止まらない。
顔を上げる、身体の向きに気をつけることなど細かく伝えてくれました。
大事なのはトレーニングメニューのルールではなく、選手らに何をさせたいのか?
試合でどう活かすためのトレーニングなのかを意識させることを要求していました。
そして、小学生に対して指導する時間では、上記のことを徹底していきます。
最初は対面のパスでも逸れてしまうことがあった子どもたちも2タッチという
厳しい条件の中で華麗にパスを回すようになっていきました。
それは受け手がパスに顔を出すようになったことはもちろんのこと、
出し手も顔を上げて周りが見えるようになったことが大きいです。
たった数時間の指導で変化が見ることができました。
今回、受講された方も実際にクラブで指導されている方が大半でしたが、
学んだことを意識していくことで子どもたちへのコーチングは変わることでしょう。
日本のフットサルの環境はまだまだこれからですが、これを続けることで
少しずつ変わっていくのではないかと感じることができる2日間でした。